夢だけじゃ 夢だけが

恋することが世界の平和♡

浜崎あゆみ『sixxxxxx』を受けて思った事。

 8月が終わった。何も出来なかった。毎年夏は特別、時間が1.5倍速で進んでいるような感覚を味わうが今年は特に早かった。日本の四季の中で一番好きなのは秋なので夏が終わって秋になるのはうれしい。しかし夏は夏だけにしかできないことが多い季節なので何も出来ないまま終わるとショックだ。そんな8月を唯一支えてくれたのはジャニーズ、そしてあゆのミニアルバム「sixxxxxx」だったと思う。

 

 今作はミニアルバムだが、今年に入って2枚目のアルバムリリースだ。ツイッターで見たコラムに書かれていたリリースラッシュという言葉を受け初めてあゆのリリーススパンの速さに気付いた気がする。そんなスパンで出た「sixxxxxx」随所で褒めてもらっている感想を聞いてとても嬉しい。個人的に本音を言えば「A ONE」の前にリリースした「Colours」も「Party Queen」も全部あゆの作品であゆの音楽なんだけど(笑)とも思いながらも割と喜んでいる。

 

「A ONE」「sixxxxxx」と聴いてきて思ったのはなんだか私たち(?)ファンとあゆの間で往復書簡してるみたいだよなぁと。もしかしたらどなたかが言っていた言葉かもしれないのであまり自分の感想のように言いにくいのだが、特に当てはまる言葉が「往復書簡」だった。「Colours」の製作を海外で行い、2014年の「Feel the Love」ツアーをプレミアムショウケースといった題目で全国3か所で開催した。私は特別このツアーや海外に家を構えることからあゆとの距離を感じたということはなかったと思う。でも、あゆは海外にいながらも「自ら選んだこと」と「ファンの人の気持ち」やらのジレンマを感じていたのかもしれない。あったかどうかはわからないが、その中でファンの人が思っていた気持ちの微妙な変化に気付いたのかもしれない。しかし特別な距離を自分では感じていなくても、昨年の年末か今年の初めかにあゆの「2015年はアジアで活動する」との発言を聞いたとき単純にアジアツアーでもするのかと思った。自分が思っていなくてもあゆには世界を見て活動する気があるのだろうと無意識に考えてしまっていたのだ。しかしそこからあゆは日本に帰ってきてくれた。というか、日本もアジアだったわ、と気付かせてくれた。そして「A ONE」や「sixxxxxx」を発表した。この1年くらいのやり取り、もしかしたらずっと前からかもしれないが特にここ数年のアルバムリリースを考えたらファンとあゆとの間の往復書簡だと思った。

 

 「A ONE」を聴いた時、本当に原点回帰しながらも「Love songs」あたりの系譜もきちんと感じることが出来る点が嬉しいと思ったが「sixxxxxx」も同じく感じた。あゆは「FIVE」というミニアルバムを2011年にリリースしたが、もちろんその「FIVE」から5から6へと次に進めたという気持ちも受け取れたし、「sayonara feat.SpeXial」では作曲編曲にDAISHI DANCEさんを迎えていることから「Colours」で挑戦したEDMが生かされていと思えた。よく昔のあゆが好きと言ってもらうことが多いが、私は昔だろうと今だろうと挑戦、進化し続けるあゆが好きなのでただの原点回帰にならなかったことが何よりうれしいし、「A ONE」や「sixxxxxx」でも「浜崎あゆみ」を感じられた事の一つの理由だと思う。今のあゆが迷走しているなど言われたこともあったが、例えば2000年では2000年の2004年では2004年なりの挑戦をしていたと思うため、「今のあゆが迷走している」という言葉自体もイマイチしっくりこなかった。常に挑戦している人の「迷走」って結局誰が決めるのだろうか、と。だから「Feel the Love」の歌詞で「迷走してない人なんている?」という言葉を違和感なく感じられたのかもしれない。

 

ちなみに、様々な人があゆのことをほめてくれて、昔ファンだったという方々がライブで驚いているのを見るとほほえましく思う。しかし、2004年からずっとあゆを応援し続けてきた自分は「POWER OF MUSIC」とか「HOTEL Love Songs」ツアーなんていう面白いあゆのライブも体験出来ちゃってるんだぜというちょっとした得意げな気持ちもある。世間一般的に言われているあゆの全盛期を見てきたわけではないので、その頃あゆのファンをしていた方からしたら「HOTEL Love Songs」ツアーや「Colours」のアルバム内容がしっくりこないのかもしれない。でも、私はやっぱり08年~14年までの期間のアルバムやシングル、ライブもあったからこそ「A ONE」や「sixxxxxx」「真夜中のサーカス」ツアーが輝いているということを忘れてはいけないと思うし、自分も忘れたくない。

 

 

 昨年の「Colours」や「Feel the Love」ツアーを受けて、じゃあ来年のあゆは何をするのだろうと期待していたがまさかの原点回帰的なもので驚かされた。そしてまた私はじゃあ「A ONE」「sixxxxxx」をリリースした次は何をしてくれるのだろうと期待している。