夢だけじゃ 夢だけが

恋することが世界の平和♡

2021年。

 コロナが流行って自分の中でも記憶が色濃く残ると思いきや、思い出になるような出来事が少なく、色々な事を忘れていく一年だった気がする。

 

■1月ー3月

 毎年恒例の浜崎あゆみのカウントダウンライブに参加予定だったが、直前に浜崎あゆみのツアークルーがコロナ感染し中止となってしまった。年越しを自宅で過ごすのは数年ぶりで、ライブの代わりにYou Tubeで公開された歴代のカウントダウンライブの映像を観ながら過ごした。毎年ライブに参加しているためか、年越しの瞬間というのはとても貴重でハッピーな一瞬だと思っており、今年も自宅にいながら知人たちにハイテンションなメッセージを送った。結果、極めて冷静で丁寧な返信をもらい恥ずかしくなったりもした。みんな大人になってしまった。

仕事では1月から新しい事業所に異動し、役職もつくようになった。不安もあったが色々な事に挑戦し、色々な人に出会う事が人生の経験になると考えるしかなかった。

 

●聴いていた音楽●

◆「We are Bulletproof:the Eternal」BTS

昨年に引き続きBTSの楽曲はよく聴いていた。とても美しい曲をベースに彼らの孤独とひたむきな強さを歌ったこの曲が響いた。JIMINの美しい高音ボイスが印象的。


[2020 FESTA] BTS (방탄소년단) 'We are Bulletproof : the Eternal' MV #2020BTSFESTA - YouTube

 

◆「春よ、来い」浜崎あゆみ

 あゆがユーミンの名曲「春よ、来い」をカバー。あゆの名盤アルバム「A BALLADS」の続きとして「A BALLADS 2」がリリースされた。名曲たちがひとつに集まっているのはもちろん、過去の曲たちが高音質で聴けるのも嬉しいところだった。何より、「春よ、来い」以外は既出の楽曲ながらもアルバムとしての完成度が高く、ベストアルバムを出してもクオリティーの高いものを作れる浜崎あゆみというアーティストの実力を感じた。

コロナも全く収まる様子がなく、絶望的な社会の中でそれでも希望を優しく歌ってくれるあゆの歌声にまさに春の暖かみを感じた。


浜崎あゆみ / 春よ、来い - YouTube

◆「夜天」女王蜂

 今年も女王蜂がどんどん活動の幅や回数を広げていて止まることのない一年だった。

女王蜂の曲にしてはキャッチーな「夜天」はここ1、2年の総括となるような曲で、半歩外側に立って女王蜂というバンドを歌っているようだった。

いつか終わりが来る事をわかっていながらも、不安定な電線の上を面白おかしく歌いながら歩くアヴちゃんが頼もしい。


女王蜂 『夜天(STARRY NIGHT)』Official MV - YouTube

 

■4月ー6月

 嫌々ながらも、新しい事業所で働きだんだんと環境にもなれてきた頃。少しだけ仕事も落ち着いてきて、気持ちに余裕が出ていたと思う。

5月12日に大宮ソニックシティにて「田村ゆかり LOVE♡LIVE 2021 *Airy-Fairy Twintail*」に参加してきた。

ライブ自体、昨年の2月に行ったあゆのツアー以来だった。ゆかりんとは、一昨年のツアー以来となった。

大宮ということで、群馬から比較的近いもののコロナの感染者数は変わらず増加しており、厳重な対策を行い参加した。手に触れるものは全て除菌し、外では一切マスクは外さない触らないを徹底。一ヶ所に留まる事も一切せずにライブに望んだ。ゆかりんのライブというと、ファンの大きな声援が特徴の一つでもあるが、もちろん全て禁止。ツアー初日ということもあってか、開演して一曲目までは立ち上がって観覧していいのか皆わからず、客席も座っていた。普通に考えたら立って見ようが座っていようがあまり関係はないのだけど、それだけみんな初めてだらけで不安だったのだと思う。

歓声が出せない代わりにファンは大きな拍手で応えた。アコースティックパートではライブの定番曲「fancy baby doll」を歌い、コールの代わりに手拍子で上手くリズムをとる客席とのやりとりに長い活動の中で培われた信頼関係をみることが出来た。

大きなコールが特徴的なゆかりんのライブでは、いつもコールがないアコースティックパートで客がぼっ立ちしてるだけという現象がよく起きていた。

音楽を聴く姿勢が「コールをする」しか無いのかよといつも思っていたが、手拍子で参加したりリズムをとるということが自然と行われていて感動した。

昨年はツアーを開催出来なかったため、アルバム2つ分をひっさげてのツアーだったがほぼほぼアルバム曲から構成されたセトリで、昨年分のツアーを取り戻すかのような攻めた構成に田村ゆかりの大胆なプロ意識を感じた。

 

 6月27日には「ayumi hamasaki MUSIC for LIFE ~return~」に参加。舞浜アンフィシアターにて開催された久しぶりのあゆのライブだった。人と距離を空けることが推奨された社会で、あゆはダンサー、コーラス、ストリングスという大所帯でステージを作った。この人はいつまでも生粋のエンターテイナーだと思った。ユーミンのカバー曲「春よ、来い」の歌唱が凄く良かった。

 

●聴いていた音楽●

◆「それは奇跡なんかじゃない」田村ゆかり

 今年リリースの「あいことば。」の収録曲。疾走感のある楽曲にサビの特徴的な歌詞の繰り返しは初めて聞いたときから印象的だった。

ライブで聴いた際、2番のAメロBメロの歌詞がとても心に響いた。ゆかりんはすごくネガティブな人でライブに関しても後ろ向きなことを言うけれど、長くライブが出来なかったことを寂しいと思ってくれていたんだと強く感じた。

「心はどこで守ればいい?」というフレーズは今年聞いた音楽のなかでもひときわ心に残っている。

 

ひとりでいると探している

ふたりで見てた虹の行方

記憶だけじゃ  時の隙間

埋められない

 

わずかな夢の結び目が

ほどけてしまいそう あゝ

ふいに襲う通り雨は 涙のよう

心はどこで守ればいい?

「それは奇跡なんかじゃない」より抜粋

 

◆「涙のち晴れマーク」田村ゆかり

同じくライブで聴いた楽曲より。この曲自体は昨年リリースした「Candy tuft」に収録されている。

ゆかりんといえばの、アップテンポなラブソングで元気な一曲。

今年リリースされた「あいことば。」の話になってしまうけど、普段だったらしっとりしたバラードだったり、悲しい歌詞の曲もアルバムに収録されるのだが「あいことば。」はほぼ全ての曲が明るく元気な曲だった。

コロナ禍でどうしても暗く落ち込みがちになってしまう心に、コロナという不安因子を一切吹き飛ばすような明るい楽曲が自然と心の緊張を解きほぐしてくれた気がする。ライブの中でも、明るく元気にこの曲をゆかりんが歌っていて、やっぱりライブは楽しいと思わせてくれた。


Yukari Tamura「YUKARI TAMURA LOVE ♡ LIVE 2021Airy-Fairy Twintail」Sep 25-26, 2021 For J-LOD LIVE - YouTube

今回のツアーのダイジェストムービー。一回しか参加出来なかったことが本当に惜しいくらいいいライブだった。今の田村ゆかりの魅力がめちゃくちゃ詰まっている動画なので全世界の全ての人間に見てほしい。ホントに信じられないくらいかわいくてキラキラしてるから。また、来年もゆかりんに会えますように。

 

◆「23rd Monster」浜崎あゆみ

 あゆが新曲を出してくれるということだけで嬉しかったりするのだけど、更に一段階かっこよくなっていて感動した。コロナ禍になって、いい意味でそれぞれの本質的な部分が試されるようになったと思う。あゆのかっこいいところは他者を試したり、外側から観察するようなことはしない。いつも、あゆ自身が真ん中にいて同じ境遇の中で歌っている。自分も当事者だとちゃんと思っているところが、この曲でも出てるし「浜崎あゆみ」が信頼出来るところだと思う。


浜崎あゆみ / 23rd Monster - YouTube

 

■7月ー9月

 世間ではコロナの感染者数がピークを迎えていたが、11月くらいまでは自分の心が穏やかだった気がする。仕事で色々と任せられる業務は増えていたが、前職よりも緩く取り組めたので負担を感じずに済んだ。

数は多くはないものの映画をみたり、本を読んだりもできたのは良かった。ただ、ライブで数回遠出をした程度(しかも関東圏内)だったので、どこか遠くへ旅行にい行ったり新しい刺激みたいなものを欲していた部分もあった。人間ひとつ何かが叶うと、新しいものを求めてしまって欲深いななんて思っていた。

 

●聴いていた音楽●

◆「美人」「ダリア」ちゃんみな

 少し時期はずれているが、今年リリースされたちゃんみなの3rd singleとフルアルバム「ハレンチ」は良く聴いていた。世間のルッキズムを正面から歌った「美人」はちゃんみなを代表する一曲になったと思う。こんなにも新しいことを音楽に取り入れて、見るたびにメキメキと成長していく彼女は凄い才能の持ち主だと思う。もちろん、才能だけでなく努力もしているのだが、自分の見せ方を上手くプロデュースしているところは流石今のZ世代といったところか。「美人」のシングルに収録されている「ダリア」という曲がめちゃくちゃかっこよく、PVでは「美人」のあとに繋がるように流れる。「美人」とはまた違った力強い声で、彼女の本当の姿はこちらの曲なのではと思うほど。ホラーテイストで面白くならずに、ちゃんと怖い曲が作られている。


ちゃんみな - 美人 (Official Music Video) - - YouTube

SaweetieとDoja Catのコラボ曲にもゲスト参加しており飛躍的な活躍っぷりをみせてくれた。めちゃくちゃかっこいしアガる一曲。


Saweetie - Best Friend (feat. Doja Cat, Jamie & CHANMINA) [Official Lyric Video] - YouTube

 

かと思えば、ロマンチックなラブソングもちゃんと歌えるから凄い。


ちゃんみな - 太陽 (Official Music Video) - - YouTube

◆「瞬間最大me feat .の子(神聖かまってちゃん)」大森靖子

 靖子ちゃんが他のアーティストに提供したり、コラボした楽曲だけを集めた「PERSONA #1」が凄く良くて、靖子ちゃんが他の人に歌ってほしくて作った曲を改めて靖子ちゃんが歌うと、こうなるのかと驚かされた。10曲目の「無幻クライマックス」なんかは°C-uteが歌っている原曲が大好きだったので、アイドルたちとは正反対のMIKEYの低い声が入っていて面白かった。

アルバムの中でも「瞬間最大me」は今年一年元気をもらった曲だった。歌詞を噛み締めて聴くと、シンプルに今を生きてて良かったと思うし、めちゃくちゃ軽率に逃げたくなる瞬間は訪れるけど、靖子ちゃんいるし逃げるのはもうちょっと後ででいっかなーってなる。痛い事とか嫌だし傷つきたくもないけど、どうしても傷ついたり痛みを感じたときに、この曲を聴いている。


大森靖子『瞬間最大me feat. の子(神聖かまってちゃん)』Music Video - YouTube

 

■10ー12月

 10月3日には「ayumi hamasaki ASIA TOUR 2021-2022 ~23rd Monster~」幕張メッセイベントホールに参加。やっぱりアリーナクラスの会場で見るあゆのステージは本当に夢の世界に入ったようで、何度体験してもドキドキしてしまう。アリーナ席のステージから比較的近い席だったのだが、歓声禁止という状況の中でもあゆが近くのステージに登場した瞬間には周辺のお客さんも含めて「きゃ!」と一瞬歓声があがっていた。改めてみんなあゆのことが大好きなんだなとほっこりした。初めて歌う曲が多く、アジアツアーという規模の大きいステージに面白い構成で挑むあゆの本気を感じた。

 12月に入ってから職場の人間関係に悩むようになってしまい、久しぶりに精神的に参ってしまった。私の場合、自分の中で危険信号を察知できる基準があって。

それは、映画館で映画を観ているときに、映画に集中出来なかったり別の事を考えてしまうと限界だと感じる。それが例え考えすぎと言われても、実際に自分の好きなもの大事な時間が侵食されていることが良いことなはずはない。

だからといって、職場に悩みを言えるような状態ではなく、本当に誰も信用出来ない環境だった。そんな中でパートの看護師さんが私と全く同じ悩みを抱えていたと知って相談にのってもらった。そこから、上司や会社に話を伝えることができ、すぐに違う環境に移してもらうことができた。正直、まだまだ不安な事ばかりだけど、ここからは自分の腹を括って踏ん張るときだと思う。人に悩まされたけど、最後の最後に人に救われた時でもあった。

 

 最後に、12月30日に代々木第一体育館にて開催された「ASIA TOUR 2021-2022 ~23rd Monster~」に参加してきた。

セトリは幕張公演と同じだが、あゆの曲がスッと自分の中で昇華された気がする。色々考えていたのだが、今の私に必要なものがシンプルで単純なものだからだろうか。ツアー途中の名古屋公演で怪我をしてしまい体調不良から回復したあゆが笑顔で歌っていて安心した。プロ意識の高い人だから痛みがあっても上手く隠しているだろうけど、柔らかく優しい表情は嘘ではないだろう。あゆもライブを楽しんでいて嬉しかった。

 

 個人的に今年は乱高下が激しくて、いつも何かをずっと考えていた気がする。正直、あまりいい一年とは言えなかったかもしれない。あゆやゆかりんにも久しぶりに会えたし、好きな事を自由に出来ていたと思うけど、ずっと心は辛かったしさみしいままだった気がする。

来年はどんな年になるだろうか、いい一年だったと言えればいいな。

さようなら、2021年。