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ジャニタレ呼び方問題について。

 突然だが「あだ名」が好きだ。

 

詳しく言うとあだ名というよりも誰かが誰かを呼ぶ瞬間が好きだ。『弱虫ペダル』原作単行本12巻にてクライマーとしての意地とプライドをかけ勝負をした巻島と東堂の「巻ちゃああん!」「尽八ィィ!!」は全世界に大きな感動をよんだと思う。他にも、週刊少年マガジンにて連載中の野球漫画『ダイヤのA』に登場する旧キャプテン「結城哲也」と旧副キャプテン「伊佐敷純」のお互いの呼び方は「哲」と「純」である。かわいい。また、大好きなるーみっくワールドの『犬夜叉』では登場したばかりの頃、呼び捨てにしていた鋼牙を後々かごめは「鋼牙くん」とくん付けにしている。このような誰かを呼ぶ瞬間の名前にはその人との関係性、距離間が顕著に表れていて、下手なプロローグよりも感動することがある。しかし、これは誰かが誰かを呼ぶ瞬間だけだ。何が言いたいかというと「自分」が誰かの名前を呼ぶ時に使う「呼び方」を考えることは私にとって大きな壁なのだ。そしてその中でも一番大きく厚い壁を有しているのはジャニーズのタレントだ。

 

 そもそもジャニーズのタレントにもそれぞれファンや世間からよばれるあだ名というものはある。例えば櫻井翔なら翔くん、松本潤なら松潤などだ。それなのに、あだ名があるのに呼び方を考えることが難しいとはこれ何事かと思うかもしれない。しかし、苦節数年立てにジャニヲタをやっていたわけではない。これまで様々な方法でジャニタレを愛でてきたのだ。デレ期や貶し愛、俯瞰愛など多種多様だ。私はその数年の中でジャニタレの呼び方を数回変えてきた。主に嵐だが。

 

櫻井翔のことを「翔くん」→「翔ちゃん」→「櫻井」

二宮和也のことを「ニノ」→「二宮」

相葉雅紀のことを「相葉くん」→「相葉ちゃん」→「あいば」

松本潤のことを「松潤」→「潤くん」

大野智のことを「リーダー」→「智君」

 

大まかに遍歴を記したが結構ごちゃごちゃで呼んでいた。特に貶し愛で愛でてきた時期が長かったから割と雑な呼び方が多い。そして現在、出戻りをした今は貶し愛でもなければ本気愛でもない。私はどう嵐のメンバーを呼んだらよいのか大いに悩んでいる。普通の人ならばここでは世間一般からよばれているあだ名で呼ぶのだと思う。しかし、自分ももう成人済みの大人、さらには7年嵐のファンをやっていた、今更櫻井翔のことを相葉雅紀のことを「翔ちゃん」「あいばちゃん」などと呼ぶことが死ぬほど恥ずかしいのだ。嵐だってもう全員30代だ。そんな男性をたとえ芸能人でも「ちゃん」付けなんて絶対にできない。ならば、長らく馴染んでいた「櫻井」「二宮」呼びにすれば万事解決するのでは?と私も思った。しかし、ことは簡単ではない。その当時は貶し愛だったからこそ通用した呼び方は大人になった今は無礼過ぎて使えないのだ。これはゆゆしき事態であり、自分が好きなタレントを呼べないとは大問題なのだ。

 

 そんな中で解決にむかって私も試行錯誤した。まずtwitterで嵐のファンがなんと呼んでいるかエゴサーチしてみた。成果がなかった。いかんせんジャニヲタの分母の数は多い。そしてそんな中でみんな多種多様に呼んでいるのだ。適切な呼び方がみつかることは容易ではない。ちなみにこの問題に悩んでいるのは、櫻井翔相葉雅紀二宮和也の3人だけだ。松本潤大野智は「潤くん」「智くん」なのだ。この二人に関してはこれしかない。理由は私が「じゅん」という名前の響きが好きだからだ。岡田くんが好きという話を書いたが岡田君の「准一」という名前も気に入っている。智君についてはメンバーの一人である櫻井翔が智君のことを「智君」と呼んでいるためだ。ただの君付けではないか、と思うかもしれないが彼の呼び方は少しおかしい。というのも普通「さとし」という名前を呼ぶ際は大体の人が「さ→と→し→」というイントネーションだ、しかし櫻井翔は「さ↑と↓し↑」と音が謎なのだ。これはとある嵐ヲタの方が気付き面白がっているうちに自分も気に入ってしまったためマネしている。そして私はこの話を考えているうちに、ある方法をおもいついた。

 

 メンバーが他メンバーを呼んでいる呼び方を自分も真似ればいいのだ。私は二宮のことを「にの」と呼べばいいのだ。にの、にの、にの。ちょっと違和感だがこれなら恥ずかしくもないし、本気愛とも勘違いされない。にのは世間的なあだ名でもあるから外で呼んでもおかしくない。この理論で、櫻井翔のことは「翔君」、相葉雅紀のことは「相葉君」と呼ぶ。君付けも少し恥ずかしいが、ジャニーズと言えば君付け、君付けといえばジャニーズなのである。(ちなみにファンになりたての頃は「くん」付けで呼んでいたなら最初から原点回帰しろよ、と思うかもしれないが物事には過程というものが大事なのだ。)これに気が付いたとき私は本当に嵐が複数人のグループでよかったと思った。しかも、過去の嵐のコンサートで誰かが「嵐の6人目のメンバーはファンのみんなです」的なことを言っていた。そう、私たち嵐ファンも嵐のメンバーなのだ。メンバーはメンバーのことをメンバーらしく呼ばなければならない。

 

こうして「通称:ジャニタレ呼び方問題」は終止符を迎えたのである。

 

 

ちなみにこんなことを考えていた数日後、友人との会話で思い切り「櫻井が~」「相葉が~」と呼んでいた。