夢だけじゃ 夢だけが

恋することが世界の平和♡

ジャニヲタを出戻りした話。

 2007年から2014年くらいまでずっとジャニヲタだった。嵐の。中学生の時、偶然観た『嵐の宿題くん』2007年5月14日ドランクドラゴンさんがゲストの回だった。当時受験生として深夜まで塾に通って勉強していたことのストレスからか変な反抗期だった。そんなとき観た嵐の番組で腹を抱えて笑った。その瞬間から嵐のファンになった。そこから約7年ファンだった。

でも、去年ファンをやめた。理由はいろいろあった。一番大きな理由としてはジャニーズ以上に2次元にハマってしまった。もともと小学生の頃からアニメ漫画は好きだった。本も読んだし、アニメも見た。でも大学生になったら今までの比ではないくらい深夜アニメを観ていた。そして、時間が出来たこととアルバイトをして自由に使えるお金が増えたためか男性声優を好きになった。声優も人気なタレントや作品のイベント、ライブはそこそこ倍率が高い。しかし、今を時めく嵐ほどではなかった。頑張って友人知人に協力をたのめば人気公演でもなんとか参加できたし、事実とても楽しかった。人気はあってもメジャーな世界ではないからか、声優のイベントやラジオ番組は肩の力が抜けた物が多く単純に観ていて和んだ。「嵐が人気でコンサートもまともに行けないなら声優をメインにしても・・・」と思っていた。そしてそこから、2、3年声優にハマったままジャニヲタを辞める決断をした。

 

理由の二つ目はジャニヲタが嫌いだったから。7年もジャニヲタをやっていて同族嫌悪かよ、と笑ってしまうが本当にジャニヲタが嫌いだった。特に嵐のファンが。自分が嵐のファンになったのは2007年。2007年といえば『花より男子 リターンズ』が放送された年。2006年ごろからじわじわ増えてきたファンが爆発的に増えた年でもある。事実自分の周りの所謂古株の方からは「花男出(花男からのファン)は一生新規」と言われていた。そんな中で花男も観ていて2007年からのファンだけど宿題くんからのファンである自分はいつまで新規なのか一生新規なのか悩んだ。そんな時ネットの掲示板で昔の嵐の番組の話になった。私は6年前自分がファンになったきっかけの回の宿題くんの放送を懐かしむコメントをした。そして怒られた。理由は6年前の放送は昔とは言わないらしい。その当時は古株が全てで正義だと思っていたため猛反省した。しかし、そこからずっとモヤモヤしていた。自分の軽率な言動で「迷惑かけた」誰かを「不快にした」という気持ちと、昔を懐かしむという行為に明確な基準があるのか?という気持ちに悩んだ。もともと新規古株問題は自分の中で大きなしこりで実際嵐のファンの中では大きいと思う。そこから、どんなに謙虚でいてもいつまでも「新規だから」と言われることに苛立ちを覚え嵐ヲタが本当に嫌いになった。そして声優にハマっていたことと相まって、こんな嫌な気分味わうならジャニヲタなんか辞めてやる、ジャニヲタ氏ね的な気持ちで中指たてて辞めた。去年の夏前あたりの話。

 

それが中指を下げて戻ってきた。ファンを辞めたといってもCDは買わないけど新曲が出たらレンタルはするし、曲はやっぱり好きだから聴く。レギュラーも一応録画しておくといったなんともダサい辞めかたをしていた。完全に未練タラタラだった。しかし、友人には嵐を辞めたことによって肩が軽くなった気がする~などと言っていた。でもその感想にも嘘はなかった。

ただ、今年の7月あたりに智くんと櫻井くん、NEWSのシゲで30分の特番的なものを放送すると聞いてなんとなく録画した。それが『ZERO Cultureスピンオフ アイドルの今、コレカラ』だった。ニュースキャスター、アート、小説とジャニーズとは結びつかないジャンルで活躍する3人が話をする番組だった。AKB48ハロプロ等々激戦の女性アイドルと違って男性アイドルはジャニーズが絶対的存在だったためかあまりアイドルのこれからといった話をする人も聞く機会もなかった。そのためとても興味をもった。その中で智君が2008年くらいにこの世界(芸能界)を辞めようとしていたと話していた。正直本当に驚いた。嵐がデビューする際に5人中3人が後ろ向きだった話しは有名(?)ではあるが人気がどんどん出てきた時期に終わりに、、、なんて。でも不謹慎かもしれないが少し嬉しかった。嵐のメンバーはよく目の前の仕事をこなしていくだけとインタビューで話していた。謙虚な姿勢に感銘を受けてはいたが、人気になるにつれ世間の言葉に冷静でいられなくなるのでは、供給側が見誤って個々での活動ばかり増えて5人でいるところが少なくなってしまうのではなど不安があった。それに素直に従っていたら嵐はどこに行ってしまうのだろうなど感じていた。でも、智君の気持ちを知り、嵐はいつでもずっと冷静でちゃんと自分たちの意志を持っているグループだと思った。それが知れた事により内容がどうであれ多少ネガティブなものだとしてもとても嬉しかった。そして冷静でいられなかったのは自分だったと気づいた。

そこからYou Tubeで申し訳ないが1年を埋めるように嵐の番組をみまくった。特に去年の嵐のハワイコンサートはアジアツアーなんかとはわけが違う、とうとう嵐が記念コンサートを日本でやらなくなったなど戸惑っていたが、実際レギュラー番組やNHKの特番を観たら8年前に観た嵐のまんまだった。なにも変わっていなかった。

更に『嵐にしやがれ』の番組スタッフが一部変わったためか、めちゃくちゃ面白かった。積極的にロケに出ているためVTRが増えたが、過去の『ひみつの嵐ちゃん』の黄色いセット時代のVTR紹介番組などとは違いとても楽しかった。

 

そして今嵐のファンに戻ろうと決心した。過去モヤモヤしていた「通称:昔を懐かしむ問題」は「時間の感覚なんて人それぞれなんだからお前にとって6年前は昔でなくても私にとっては昔なんだよ」という気持ちに素直になることで折り合いがついた。今考えるととてもアホらしい。実の所、ファンを辞めた理由は挙げた内容だけではないし、戻ったきっかけももっといろいろある。ちなみに声優は一時期ほど熱をあげていない。でも好きな声優が参加しているアイドルレーベルの活動の応援は辞めてしまったが、彼の演技、声は大好きなものの一つであることに変わりはない。

 

この歳になって大人になったという感覚はなかったが色々なものに妥協が出来るようになったり、取捨選択が少しだけうまくなった気がする。そしてやっぱりジャニーズは面白い。