夢だけじゃ 夢だけが

恋することが世界の平和♡

9月に読んだ本

夏の終わりくらいから仕事が忙しくなってきて、しかも職場の人間関係にも悩むような日々が続いた。

仕事の経験と知識が増えるたびに仕事を任せられるようになってきたが、自分は他人よりメモリが少ないらしく、すぐにキャパシティーを越えてしまう。そうすると、本を読む体力はどんどんなくなっていく。

 しかも9月の終わりに今年二回目の交通事故に遭った。交差点で信号待ちをしているときに対向車が歩道の縁石に乗り上げて横転してきた。幸いお互いに怪我もなく、私の車はなんとか動いたが相手の車がこちらに倒れてくる瞬間は今でもはっきりと脳裏に焼き付いている。

この事故の話を周りの人に話すと大体お祓いをしたほうがいい、職場の方角が悪いなんて言われた。

 

■『炎上フェニックス 池袋ウエストゲートパークⅩⅣ』


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 Kindlepaperwriteを買ったときに電子書籍で本は買わないときめていたが、今では思いっきり読書ライフを電子書籍に助けられている。特に『池袋ウエストゲートパーク』のように巻数が多くて毎年新作が出るシリーズは読みたいけど置く場所が...となっていたので電子書籍だと本当に助かる。

 

今回もP活、ぶつかり男、Uber eatsの配達員、フェイクニュースと炎上、と今の世相がリアルタイムに落とし込まれている。しかも、それがエンタメとしてちゃんと面白い。とりあえずこの一冊を読んでおけば今の社会を把握出来るんじゃないか。

それにしても、毎回新作が出るたびに様々な問題を反映しているが、それだけリアルの現実でも問題が起こっているということなわけで、その事に絶望も感じる。しかも、現実にはトラブルシューターのマコトも池袋のキングもいない。それでも、毎回読み終わると「案外世の中も悪いもんじゃない」とマコトが教えてくれる。

今回の刊行にあたって、石田衣良先生が「みんなヤンキー文化が好き」と言っていたが、確かに今度はマコトやキングが何をしてくれるのかワクワクしながら読んでいる。トラブルに巻き込まれながらも、池袋の町中を自由に駆け回っているマコトの姿は時代が変わっても、とても眩しい。