夢だけじゃ 夢だけが

恋することが世界の平和♡

2020年。

 毎年この時期になると、無性に文章が書きたくなる。いくらGWもお盆も土日祝日など関係なく働く仕事をしていても、年の瀬には妙な締めくくりを感じてしまうのだろう。例年通りなら「文章を書きたい」「一年を締めくくりたい」と思っても、思ったままで結局実行には移れない。そんなことで年が明け、文章を書きたい気持ちも忙しさに相殺されてしまう。

でも、今年は違う。世界が、社会が生活が180度ひっくり返った一年だった。このある意味、貴重な一年をどうにかしてまとめなければと思った。

■1月〜3月

 自分の中で毎年恒例となった浜崎あゆみのカウントダウンコンサートに無事参加し、明けた2020年。確かこの時点で既に何個かのライブの予定を入れていた。

私生活でいえば、ちょうど3月の半ばで当時働いていた職場から退職する。その頃は退職金と失業保険をもらって、ライブや今まで行けなかった旅行などに行けたらいいなぁなどと考えていた。

何より上司と現場スタッフの間を取り持って任されたプロジェクトを1年かけて進めたが上手くいかず、半ば逆ギレのような気持ちで職場に別れを告げた後だったので開放感に満ちていた。一旦仕事にキリがついた最後の出勤日の夜にピアスを4つほど開ける。ほんの少しの怖さと痛みをもって、禊を済ませた気持ちだった。

半年くらい休んだらまた働こうと漠然とした計画を立てる。

 2月の後半に開始された浜崎あゆみのツアー初日の時点で、ある程度コロナが騒がれており、友達と「マスクって意味あるのかなぁ」などと不安もありつつライブを楽しみに話していたと思う。その後、初日2日目を開催したのみでツアーは一旦開催未定となる。このライブを境に、予定にいれていた全てのアーティストのライブやイベントが中止となった。

◆聴いてた音楽

●「明日以外すべて燃やせ feat.宮本浩次東京スカパラダイスオーケストラ

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職場を辞めるという開放感と共に、5年近くいた職場を辞めて上手くいくのか、本当に良かったのかと自分の選択を何度も何度も自問自答した時に聴いていた。

「周回軌道の小さな世界 その外側もあるんだ」というフレーズが私の背中を力強く押してくれた。

●「ハレルヤ」宮本浩次

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 同じくこれからの人生を考えているなかでタイミング良くリリースされた一曲。

「今だからこそ目指すべき明日があるんだぜ」「信じてみようぜ自分 行くしかないなら today」

宮本さんの歌声が自分自身に強く響いた。

●「Birds of Prey:The Album」

映画 『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』のサウンドトラック。3曲目の「Diamonds」と4曲目の「Sway With Me」がすき。

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●「Charlie's Angels(Original Motion Picture Soundtrack)」

今年公開版の『チャーリーズ・エンジェルサウンドトラック。

アリアナ・グランデマイリー・サイラス、ラナ・デル・デイの「Don't Call Me」がお気に入り。映画本編も素晴らしかった。

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■4~8月

 正式に職場を退職してから1ヵ月程自由に過ごすも「どうせ外に出れないなら働いたほうがマシでは…?」と思い仕事を探し始める。すぐに見つけた職場に面接に行き、即日採用され少し戸惑った。4月9日に働きはじめることになり「あゆのデビュー日の次の日だ~」と嬉しくなる。

仕事の内容は以前と同じなものの、新しい職場や人間関係に辛くなった。普段から聴いていたオードリーやCreepy nuts、ハライチのラジオを車で流しながら仕事に出勤したところ不安感が少しなくなった。新生活で不安な中、馴染みのあるパーソナリティの声を聞くと不思議と安心した。パーソナリティのくだらない会話や 笑い声は大事なカンフル剤だった。

この頃はコロナが着々と日本に広まる不安と外に出れないストレスで世間が荒れ、ツイッターなどネットを見ると疲弊していた。犬の画像だけが流れるようにしてあったツイッタ―アカウントに救われた。犬は正義。

自粛期間中に映画館が締まっていたのも余計にストレスになる。楽しみにしていた新作映画が軒並み公開延期になった。自宅で映画を観る気持ちもなくなり、一切映画やドラマを観なくなった。代わりに、色々なアーティストがオンライン配信ライブを開催する。自宅にいてもライブがみれることはうれしいものの、暗転した瞬間の会場の高揚感、お客さんの声などがなく生ライブへの気持ちが余計に募った。

◆聴いていた音楽

●「星をあつめて」fhána

劇場版『SHIROBAKO』の主題歌。映画の中で夢を失ったり、取り戻したり、もがきながら働く主人公たちの姿が何よりまぶしく自分の現在とも強くリンクした。

転職先の職場にまだ慣れていない頃、帰宅中に聴いていた「ハライチのターン」でかかった時は思わず泣いてしまった。

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●「MAP OF THE SOUL:7」BTS

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自粛期間中にYou TubeBTSのライブを観て気になり、よく聴いていた新作アルバム。韓国語はわからないものの、一つのアルバムとは思えないくらい多様な楽曲達に惹かれた。ラップラインが歌った「UGH!」を爆音で聴くとスカッとする。

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アルバム収録曲ではないものの、この動画の2曲目「Mikrokosmos」の美しさに心打たれた。

「Rain On Me」Lady Gaga,Ariana Grande

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You Tubeのサムネを見ただけで「絶対好きになる曲だ!」と確信した一曲。雨が降りしきる中でダンサーたちとクールに歌うガガとアリアナがかっこいい。最後のシーンで二人が笑顔で抱き合うところも素敵。楽しい時も辛い瞬間も今年一年を通して、よく聴いていた楽曲だった。

●「counter culture」大森靖子

靖子ちゃんが8月末にリリースした一曲。人を集められないため大森靖子自身が手作りしたPVもかわいい。真夏の暑い中で、さわやかなメロディーと歌声が心地いい。

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●「オヒアの木」「Dreamed a dream」浜崎あゆみ

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出産を終えたあゆが自身の子どもに宛てた「オヒアの木」、歌手としての決意を歌った「Dreamed  a dream」同じ浜崎あゆみの楽曲なのに、まるで対極な2曲。でも、きちんと同じ空間に同居し、共鳴しているように聴こえる楽曲。

ファンとしては「Dreamed a dream」を多く聴くだろうなと思いきや、「オヒアの木」もよく聴き返した。あゆが率直にプライベートなことを歌うのは珍しい気がするし、今の気持ちを歌にしてくれたことが嬉しかった。私は結婚も出産もしていないが、共感主義とも云える今の時代に「共感する事が全てではない」という当たり前の感性を気づかせてくれた。やっぱりあゆの音楽は偉大だと思った。今年のa-nationはオンライン開催だったものの、あゆのステージは例年の生のステージにも引けを取らないくらい素晴らしくかっこよかった。恋愛の楽曲で女性ダンサーとあゆが踊る姿が嬉しかった。

■9~12月

 この頃には段々と仕事にも慣れ始め、警戒しながらもコロナ前と同じくらいに外に出るようになった。映画館も再開されており規模の大きい作品以外は公開されていた。

4月くらいから昔よく聞いていた配信者やゲーム実況者の生配信をよく聞くようになっていた。この頃は芸能人のラジオよりも、少し身近な普通の会社員がやっているラジオや配信ライブを聴くことが多くなった。生活感溢れる日常の出来事や世間の事、好きな音楽の話を聴くのが楽しかった。コロナのせいで思うように人に会えない気持ちをインターネットを通して満たしていたのだと思う。

11月の末にGo to キャンペーンを使って長野に旅行に行く。初めて上信越道を運転したが、ガタガタで狭い道が怖かった。

クリスマスにあゆが2月以来の有観客ライブを開催するとのことで無事チケットを入手。また、恒例のカウントダウンライブも代々木第一体育館で開催することでこちらもチケット購入していた。でも、あゆに直接会えるという嬉しさとコロナへの不安で心の中は正直複雑な気持ちだった。

12月に入りコロナの感染者数が日に日に増えていき、観客を入れての開催は断念された。悲しい気持ちはもちろんあるものの、安心した部分も確かにあった。

◆聴いていた音楽

「ROMANCE」宮本浩次

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宮本さんのカバーアルバム。車の中で聴いていたところ隣にいた母親が全ての楽曲を口ずさみ懐かしいと喜んでいた。2曲目の「異邦人」がすき。

●「Positions」Ariana Grande

アリアナグランデのアルバムは前作の「thank u, next」がかなり好きで新作も楽しみにしていた。アリアナのアルバムは1曲目から通して聴くのがお気に入り。お風呂に入りながらよく聴いていた。

リード曲の「postions」のPVがかっこいい。

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●「Confetti」Little mix

UKのガールズグループLittle mixの最新アルバム。私がLittle mixを好きな理由が長い活動期間の中でメンバーが欠けることなくコンスタントに活動していることだった。先日メンバーのジェシーが脱退することになり、このアルバムが4人で歌った最後のアルバムとなった。

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4人が自粛期間中にリモートで披露した「touch」の動画も素敵だった。

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●「BE」BTS

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今年個人的にハマったBTSの最新アルバム。心地の良いメロディーと少しネガティブな歌詞が今の世界とマッチしている。でも、コロナの先の未来を歌ってもいて、希望を感じることが出来る。

●「Kintsugi」大森靖子

12月初めにリリースされてから約1ヵ月間聴き続けているアルバム。夜勤の出勤が16時頃なので、家を出るときにアルバムをかけると1曲目の「夕方ミラージュ」から3曲目の「NIGHT ON THE PLANET」まで太陽が落ちていく外の様子と楽曲がシンクロしてより美しく聴こえる。「KEKKON」の「この世界にメンチ切るなら君とだと思う」というフレーズがかっこいい。

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これを書いている12月30日の時点で、配信で開催予定だったあゆのカウントダウンライブがサポートメンバーのコロナ罹患で中止となった。

早く世界が落ち着きますように。来年はみんなが、社会が健康に元気になりますように。

さようなら、2020年。