夢だけじゃ 夢だけが

恋することが世界の平和♡

『響け!ユーフォニアム』を観た。

  タイトルまんまですが、京都アニメーション制作の『響け!ユーフォニアム』(一期)を見ました。現在(2017年11月)全国の映画館で劇場版が公開していて、その宣伝も兼ねアニメ1期がBSプレミアムにて放送しています。『響け!ユーフォニアム』作品の名前と吹奏楽のアニメだということくらいは知っていたのですが、なかなか見る機会に恵まれず今回の再放送が初見でした。

1期の放送は2015年らしいのでバリバリアニメも見ていたはずなのになぜか、放送当時自分は観ておらず。劇場版一作目のDVDリリース時期(多分)にCMが放送されていて流れていた音楽がすごくかっこよかった記憶だけはあります。そのあと興味を持ってゲオで1期をレンタルしようとしたら1巻目から借りられていて「人気アニメか....いいや」とか思って結局借りなかったんですよね。今思えば他店回ってでも「借りろ!見ろよ!」っていいたくなるけど。

そんなわけで、再放送するというので何気なく録画して見始めたんですけどめちゃくちゃ面白いですね。で、ツイッタ―で「面白かった!」ってツイートしたらフォロワーさんが「ずっと話題でした」と教えてくれて。「まじでこんな面白いアニメの存在なんでみんな教えてくれなかったんだよ!!!??!?オタクずるい!!」って気持ちなんですけど自分もオタクだし友達少ないのでそれ以上のことは言いません。

 最初一話目で主人公・久美子と麗奈の中学時代のギクシャクした回想シーン観たときは正直「この主人公苦手かも...」とか思って。あんまり空気の読めない子なのかなとか。でも本当その時開始10分とかで視聴切らなくてよかった。

大まかなあらすじはあんまり上手じゃない吹奏楽部がなんやかんやで全国大会出場目指して頑張る。みたいな話です。で、びっくりしたのがあらすじだけだと王道的な青春吹奏楽アニメですが、蓋を空けてみたらこの作品恋愛アニメじゃね?みたいな。

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主人公の黄前久美子。担当楽器はユーフォニアム 最終話のポニテ姿がかわいい。

作中で久美子の同級生麗奈はイケメン鬼畜教師の滝に恋心を抱いているし、友達のはづきは久美子の幼馴染の塚本に片思いしている。久美子も塚本といい雰囲気だし。でもそれだけじゃなくて中学時代、久美子の余計な一言でギスギスした関係の久美子と麗奈が心を通わせていく様子、「もっとうまくなりたい。悔しい」と大声で泣き叫ぶ久美子の姿、たくさんの部員たちの姿、みんな誰かに何かに恋をしているみたいでした。人間相手だけじゃなくて、楽器や音楽に対しても。作中で「恋はすべての始まり」「死と愛は音楽の永遠のテーマ」ってセリフがあるんですけど、まさにそんな感じ。

しかもまた、恋の仕方がみんな十人十色って感じで。男キャラに普通に恋する子もいるし、サブキャラ的立ち位置でいちゃつく子もいるし、何より女の子同士なーんか「特別な関係」を持ってる子がいっぱいいて百合が好きな人には桃源郷だと思う。

そして基本的には女の子のキャラクターのほうが多いけど、男キャラも出てくるところポイント高い。

 

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チューバ担当の長瀬先輩と後藤先輩。途中で付き合ってることがばれる。キュンキュンする。かわいい。

 途中コンクールに出るために部内オーディションがあるんですが、ユーフォ経験者の久美子もトランペットが抜群にうまい麗奈もオーディションに出たいという気持ちと先輩たちを気遣う気持ちのギャップに苦しめられます。(麗奈は周りの人の気持ちに振り回されるって感じだけど。)

で、その気持ちとかすごく苦しいし辛くて。観ていて大号泣しました。私も辛い。

特に久美子と同じユーフォ担当の2年夏紀先輩が気になっていたのでオーディションで夏紀先輩が落ちたときは本当に苦しかった。

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夏紀先輩。一見クールに見えて、意外とかわいくて面倒見がいいperfectな子。かわいい。

で、第10話で夏紀先輩が久美子に自分がやる気になれたことを感謝する姿見てまた泣く。(夏紀先輩が2年で良かった...。原作者スタッフありがとう...。)

そもそも夏紀先輩、当初はあまりやる気がなくて練習中も窓からずっと外ばかり見ていて。でも、なんだか変わっていく部内の雰囲気と久美子たちの頑張る姿でだんだん楽器を見つめるようになり、最終的にコンクールに出れなくても一生懸命な部員たちに笑顔向けていくんですよ。私がアニメを観ていてすごく嬉しくなるのはキャラクターが成長していく姿で、その成長を一番感じられたのが夏紀先輩だったのかも。

 

正直今ってアニメの本数どんどん増えていて、作るほうも見るほうも疲弊してると思うんです。実際私も大学生の頃は片っ端から録画して観ていて、社会人になってからは多少本数少なくなってきているけど毎週数本を追うのがやっとで。でもなんでアニメを観ることが辞められないかって言われたらこういうめちゃくちゃいい作品がきちんと存在しているからなんですよね。それがたとえ何百分の一の確率でも。好きなアニメに「アニメなんて株より投資効率悪いもん(笑)」ってセリフがあるんですけど、現実もアニメが好きなんて対して得にも自慢にもならないと思います。でもたまに存在するとんでもない作品に出会っちゃうと本当にアニメ観ていてよかったとも思っちゃう。で、そういうとんでもない作品見てると「あぁ自分も頑張って生きなきゃ」なんて性懲りも無く背中を押されるんですよね。やめられないね。

 

今これを書いてるときはアニメの一期しか見てないんですけど、まだ総集編の劇場版、2期、2期の劇場版とシリーズがあり。しかもこれ書きながらwikiみたら来年2018年に新作の劇場版が二部作で公開されると。まじで京アニだし有名作品だから大丈夫だと思うけど、頓挫しないでくれ頼むぞ。というわけで『響け!ユーフォニアム』めちゃくちゃ面白いです。ありがとう。